[Impression]
Canon
フルサイズミラーレス
EOS R
EOS 6Dの
精神的後継 機
投稿
Sep 14, 2020
更新
September 16, 2020

キヤノンマーケティングジャパン / Canon Marketing Japan
Canon初のフルサイズミラーレス
....どう、フィリポです。フィリポは馬を愛するものという意味です....ところで、今回はEOS Rを紹介していきたいと思います。EOS Rのことをよく知りたいと思う方は、ブラウザバックしたほうが良いでしょう。というのも、ここは、Wixコードっていう文章と写真を用意するだけで記事を量産できるシステムの試験第一弾となるページだから....
そういう訳で、今回この記事で語るのはフルサイズ機EOS Rの感想といったところだ。私が本拠でやっているレビュー記事と比べれば、雰囲気ばかり語るふわふわした記事になるとは思いますが、よかったらご付き合いいただきたい。うーん、何を書こうかな....ってなってる....なぜなら、すでに雛形ができており、写真は用意されているのだ。
まず、外観から見ていこうか。一言で言えば、これまでのEOSにはない高級感がある。削り出しっぽいスイッチやダイヤル類。私にとって、カメラは道具であって宝物ではないが、こういう感じの作りはとてもいいと感じる。操作感はサブダイヤルの位置が変わったくらいで、それほど変化はないかな?ダイヤルもう一個あると非常に嬉しいが........

Canon EOS 8000D, Canon EF70-200mm f/4L IS USM, 93mm, 1/125, f11.0, ISO 100, Focus stacking ×3
さて、EOS Rです。カッコイイでしょう?このレンズRF35mm F1.8 Macro IS STMの描画にはすごく感銘を受けました。なんかね、一眼レフ用のEF35mm F2 IS USMの描画とぜんぜん違うんだよ。EFはカチッと写る感じだし、不満はない。DxOのスコアだってものすごく高いレンズだ。しかしね、うわっ!すごいっ!とはならない感じの写り。
RF35mmの方は全く違う。なんというか、一眼レフのレンズが出してくる画とは違う感じがするのだ。ボケが綺麗とか色乗りがいいとかそういうのではなくて、雰囲気が違う。少しぼかしを効かせて紫陽花なんかを撮ると、淡く柔らかい雰囲気の中に紫陽花の紫が深々と描画されるのだ。純粋にすごくきれいで、これにはRFレンズの未来を感じた。
EOS Rに見る、Canonの質実剛健さ
EOS Rはとにかく頑丈なカメラだ。聞くところによると、1DX系と同じで外装だけでなくシャシーまで全部マグネシウム製らしい。また、ライバル機であるα7IIIよりも遥かに良いEVFと背面液晶が奢られており、センサー性能に命をかけているソニーとの違いがよく分かる。たしかに、EOS Rはα7IIIにセンサー性能でまさるところはないだろう。
そういう部分に注目すれば、EOS Rがどういう層をターゲットにしているのかよく分かる。Canonの一眼レフ機からの乗り換え層だ。いくらなんでも、ペンタプリズムからα7IIIのEVFは抵抗がある。私自身、透過液晶すらないOVFを持つ6Dからの乗り換えだったので、αの液晶は耐えられなかった。Sonyは潔く、優れたユーザー体験を切り捨てた。
Canonは潔く高性能センサーを諦めた(5DIVのセンサーを使いまわした)。両者のスタンスの違いが見て取れて面白い。一応言っておきたいのだが、EOS RのEVFは色が濃すぎて、しかも色飽和を起こしているように感じるが、許容できる範囲だ。見え方についてはペンタダハミラー機にさえ全く及ばないし、リフレッシュレート60fpsは遅すぎる。

Canon EOS 8000D, Canon EF70-200mm f/4L IS USM, 70mm, 1/125, f11.0, ISO 100
マウントコンバーター経由でTAMRONのSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 Model A022をつけてみた。このレンズ、なんと2kgを超えているのだ。これだけ重いレンズを付けて、カメラボディーだけ握ってハンドリングしても全くビクともしない高剛性。マウントだって大きいから(昔からだが....)、マウントが歪むことを気にしなくいい。
そうそう、これコントロールリング付きのマウントコンバーター。Canonがレンズにリングつけました。どやっ☆って感じだったから、私はまずカメラにダイヤル3つつけろよっ!と思ったのだが........この伏線は見事にR5とR6で回収されましたね。さすがはCanon、もったいぶってる。これが帝王の商売なのか....Sonyが台頭してきてるんじゃないの?
非常に安心感の高いDPAF機、EOS R
EOS Rの何が凄いって常にデュアルピクセル CMOS AF(DPAF)が使えるところ。一眼レフの位相差AFって純正レンズ使えばそれほどずれることはないと思うけど、サードパーティーレンズだと意外とズレてるみたいなんだよ。私の持っている、SP 150-600mm G2なんて酷いもんだね。このレンズは出荷時にピントがズレてることで有名なのだ。
だから、ライブビューならピントが合うけど、OVF使うとピントが合わないとかなっちゃう。その点、DPAFは一切の調整が必要ない。もう、ポン付けで、その日から150-600mmがガチピンであった。感動したね、一眼レフって位相差AFのセンサーが使っているうちにズレていって、調整に出さないといけないんだけど、DPAF機は心配無用だ。
発売日には酷いものだった瞳AFもアップデートで普通に実用レベルだしね。AFについては走る馬なんかを至近距離で結構撮っているけど、歩留まりはかなりいいよ。まあ、前使ってたのがEOS 6Dや8000Dだからそう感じるってのもあるんだろうけど。測距点も選び放題だしね、AFポイント気にせず撮れるっていうのはホントにいいよ。

Sigma sd Quattro, Sigma 18-35mm f1.8 dc hsm, 35mm, 1/125, f8.0, ISO 100, Focus stacking ×3
互換性については、Canon純正のマウントコンバーターがあるから、少なくともCanonのレンズは確実に動くんじゃない?サードパーティー製に関しては対応表が出ている。いずれにせよ、レンズのことはそれほど心配しなくてもよいだろう。私としては、RF35mmの写りが衝撃的だったのでRFレンズには大いに期待している。
最初は、こんなの買えるかよっていうような高いレンズばかりが発表されていたRFレンズだが、最近は廉価なものも出始めている。10倍ズームなのに解像力が高かったり、標準ズームなのに異常に小さかったり、ハーフマクロだったりとミラーレスの強みを生かした製品ばかりだ。さすが、Canonと唸ってしまう。優れたビジネスセンス。
これから発表されるレンズに、ものすごく期待してしまう。私にとって、それがEOS Rシステムだ。これからもどんどん面白いレンズが出てくると思う。一眼レフをお使いの方、乗り換え、買いまし、大いにありだと感じる。なんか色々文句言われているカメラであるが、画質はまごうことなきフルサイズ。初めてのフルサイズにもおすすめ。