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​驚異のWixテクノロジーによって4K対応した記事

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[Review]


Canon
EF70-200mm F4
L
IS USM

あまりに汚いボケ
ピント面の美麗な描画
悩ましいズーム

 

 

更新 2023/11/04  




論破王(レビューとは関係ありません)

....某日、神殿....ナザレ人イエスは宮で福音を述べ伝えていた。これにご立腹の祭司長たちと律法学者、長老たち。せや、難癖つけたろ。「なんの権威によって、これらのことをしているのですか?」。ナザレの人は答えていった。「えぇー?じゃあ先に私の質問に答えてよ。バプテスマのヨハネは天から出たの?それとも人からでた?」

顔面蒼白の祭司長達。「ど、どうしよう。人から出たなんて言ったら民衆は怒って私達を殺してしまう。彼らはヨハネを預言者だと信じ込んでいるのだから。」祭司長たちはコソコソ論議した挙げ句に答えた。「わかりません。」イエスは言った「じゃあ私も質問に答えよう。わかりませーん!」おお、この切れ味抜群の回答さすがイエスッッッ!

質問に質問で返答し、相手が答えられなかったら煽る。聖書にはレスバの勝ち方まで載っているのかっ!....ああ、また聖書の話をしてしまった。Lレンズだからね、仕方ないね。エルは神という意味だエル・シャダイのエルだ。こんなにだべってて大丈夫か?“大丈夫だ問題ない”私の話は長いから、気が短い人には帰ってもらったほうがいいのだ....

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 キジトラ猫のアップ写真

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/250,  f4.0,  ISO 160  

小学生の間でひろゆきの動画が流行ってるようだ。嘆かわしい。論破はそれ自体が目的にはなりえない。説得に失敗した結果。いわば敗北だ。彼の勝者になりたいという虚栄心が、彼自身を永遠の敗北へと導いている。“自分を知恵のある者と思っている人を見たか。彼よりも、愚かな者のほうが、まだ望みがある。”彼に似合いの言葉である。




EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー

どうも皆さん、フィリポです。皆さんはEF70-200mm F4L ISなんて2006年発売の骨董品レンズに興味を持っているということは、最近写真を始めたばかりの初心者なのだろうか?確かにこのレンズは、6万円台で買えて格安に感じる。興味を持ってEF70-200mm F4L ISのレビューや作例を調べれば、その優れた画質に驚くことだろう。これが6万かと?

しかし、私は70-200mm F4L ISの購入はおすすめしないぞ。​Canonの修理対応期間が2025年までというのも理由の一つだが、本質はそこではない。このレンズは設計が古すぎるのだ。だから、現代的なレンズと比べると沢山の弱点を抱えている。その写りはシャープかつ豊潤であることもあれば、さながらオールドレンズのようなこともあるのだ。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 EOS 8000Dに取り付けたEF70-200mm F4L IS USMの写真

Canon EOS R,  Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM,  35mm,  1/125, f8.0,  ISO 100  

172mmと決して短くはないが、重量は760gと軽量........私は2kg超えの150-600mmをずっと使ってきたので、これでも相当軽く感じる。だが、たかだか750gのRF24-240mmでさえ巷では重いと言われている。私は最近R8を手に入れたんだけど、たしかにあれだけ小さいカメラだとより軽く、小さいレンズが欲しくなるのはわかる気もする。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 EOS Rに取り付けたEF70-200mm F4L IS USMの写真

SIGMA sd Quattro,  SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art A013,  35mm,  1/125,  f8.0,  ISO 100  

ミラーレスのEOS Rに装着するとこんな感じだ....どんな感じだよっ!全然レンズが見えねえ。と思っただろうけど、もうこのレンズは売ってしまったので新規の写真が撮れないんだよ。ズーム、ピントリングともスカスカで軽く動体撮影に最適だった。しかし、手ぶれ補正の音がめちゃくちゃうるさく、振動があるので店頭で確かめた方がいい。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 EOS 5Ds Rに取り付けたEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの写真

Canon EOS R,  SIGMA 24-105 F4 DG OS HSM | Art 013,  105mm,  "0.3",  f11.0,  ISO 100  

“ef70 200mm f4l is usm 神レンズ”なる謎ワードでここに来る人が増えた....論破王について書いたせいか....はっきり言っておくがこのレンズはもう神レンズではない。なぜなら、望遠レンズでありながら許容できないほどボケが汚いからだ。同じEFレンズでも8年後に発売されたEF100-400 IIはシャープさとボケの柔らかさを両立している。




EF70mm F4L IS USMのスペック

さて、SEO対策のお時間がやってまいりました。SEO対策なんかやってるやつは例外なくクズです。特に個人ブログなんかにレンズのスペック表を貼り付けているやつはクロ。間違いなく詐欺師。そして、クズは例外なく自分の利益しか考えないので人を騙そうとします....これは冗談だが、最近ではそのくらい警戒しておかないといけなくなった。

様々なレビューを見てみたがボケについて誰も言及していない。しかし、作例を見ればボケが汚いのは一目瞭然、大きくぼかしても木の枝や葉がざわついている。指摘しないのはよっぽど見る目がないのか?それはないだろう、記事を書いたのは私よりも遥かにキャリアのある人達だ。プロからアマまで本当に自分のことしか考えていない....

 

機種名                         EF70-200mm F4L IS USM

焦点距離                      70mm~200mm

画角(対角線)          34°〜12°

発売年月                     2006年11月30日

価格                            173,800(10%税込)
レンズ構成                 15群20枚
絞り羽根枚数             8(円形絞り)
最小絞り                    F32
最短撮影距離            1.2m
最大撮影倍率            0.21倍
フィルター径            φ67mm

手ブレ補正効果        約4.0段分 (Canon基準)
最大径×長さ           φ76mm×172mm
質量                          約760g (本体のみ)

修理対応期間           2025年03月まで







スナップ撮影してLightroom無調整現像

今回のレビューの作例は特に表記がなければ、Lightroomの無調整現像となる。色かぶりと色温度のは補正は行っている。“露出”の値を調整している作例もある。調整していると言っても1/3段なので、写りに影響はほぼないだろう。プリセットはカメラシミュレートの忠実設定だ。すべての作例は“レンズ補正” (レンズ光学補正) 有りだ。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 仔山羊のアップ写真

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/125,  f4.0,  ISO 320  

EOS 6D (2012) と組み合わせての作例。EF70-200mm F4L ISは非常に柔らかい質感を表現するのが得意なレンズだと感じる。決して解像力は悪くなく、むしろ100-400L IIより上だろう。柔らかさとシャープさの両立、それがこのレンズ最大の魅力だと思う。100-400L IIは高価で優れた画質のズームだが、ピント面の描画はF4L ISのほう明らかに上だ。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 キジトラ猫の写真

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/160,  f8.0,  ISO 640  

“レンズには、空気まで写し出すとかいう表現がある。ちょっと、私には何言っているかわからないが....私には空気が見えないのでね....”と135mm Artのレビューのときに言った。しかし、この写真には雨上がりの湿度が感じられる。おお....これが空気が写るということなのか。みんな空気が写せるカメラ、世界最小・最軽量のEOS 6Dを購入しよう。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 岩屋の海岸の写真

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  70mm,  "4",  f8.0,  ISO 200  

三脚座がついているということで長時間露光してみた........はっきり言ってこのレンズに三脚座はいらないぞ、標準ズームみたいに軽いから。さあ、作例に注目してみよう。なんというかEFレンズって感じだね。EFレンズはある程度以上のものなら、どれを使っても同じ雰囲気に写るイメージがある。安定感抜群。流石はプロ御用達というわけか....







EF70-200mm F4L IS USMの欠点

いい所がこんなに沢山ありますと言いながら、最後に欠点を言うのは悪だよ........と散々言ってきたが、よくよく色んな人のレビューを見てみると欠点には触れないことがままある。特にプロのレビュアーは....彼らの報道しない自由の行使には辟易する。彼らは知らないのか“「目の見えない人を道に迷わせる者はのろわれる。」”と書いてあるのを。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 弱点のゴースト写真

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  75mm,  1/250,  f6.3,  ISO 400  

皆さん、これが何だかお分かりになるだろうか?ゴーストだ、しかもPhotoshopで合成したものではない。正真正銘のリアルゴーストである。このレンズ、とにかく逆光に弱いのだ....こういうときはエモいって言えばごまかせるんだろ? “いかがでしたか”EF70-200mm F4L IS USMはとーっても逆光に対する特性がエモい、すごいレンズですねっ!”

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 弱点のフレア写真

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  135mm,  1/250,  f4.0,  ISO 100  

ゴーストが酷いと聞いて、フレアもすごいんだろうなと思った人は鋭い。当然、フレアも凄いぞ。もうなんて言うかね、わざとやってんじゃないのコレ?そう疑いたくなるくらいだね。オールドレンズにインスパイアされてると感じるほどだ。それくらいEF70-200mm F4L ISのフレアとゴーストは災害級の破壊力。エモい写真を量産してしまう。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 弱点のコントラスト低下写真

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/800,  f8.0,  ISO 400  

この作例はゴーストやフレアが出ているわけではない....ように感じるのだがコントラストと彩度がかなり低下している....いや、これフレア出てるのか?同じような状況でも100-400L IIやSP150-600 G2ではこんなことにはならない....ちなみにAFは爆速かつ正確無比で、どんな光源であってもEOS Rシステムなら安心感を持って動きものを狙っていける。







EF70-200mm F4L IS USMの欠点

​まだまだ語らなければいけない欠点がある。しかし、最近では少しでも批判的なこと言うとファンボーイから攻撃される。“わたしが喜びとするのは真実の愛。いけにえではない”とはどういう意味かを知っていたら、彼らは咎のない者たちを不義に定めはしなかっただろうに。今やネットは道理が通らない阿呆ばかりだ....知性が欠如している。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 弱点のボケが硬く2線ボケ写真

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  173mm,  1/125,  f5.6,  ISO 640  

右上に走っている枝のボケを見てほしい。エッジがバッキバキに立っていて、そのうえ2線ボケだ。そして大きくボケている緑色の葉も妙に主張が強く、作例をざわついた雰囲気にしている。汚いボケはフレアやゴーストと違って意図して避けにくいため、より致命的な弱点とも言える....DPP4でDLOをかけたら改善するかと試してみたがダメだった。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 弱点のボケが汚くバブルボケ写真

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  116mm,  1/320,  f4.0,  ISO 320  

バブルボケは球面収差を過剰に補正しているレンズに現れる特徴のようだ。過剰な補正でピント面の解像感は抜群だが、結果的にバブルボケ=ボケのエッジが強調される。しかも、2線ボケが出ているので球面収差は解決していない。結果としてバッキバキに立ったボケのエッジと2線ボケという最悪な状態だ....スマホじゃわからないと思うけど........

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 弱点のゴースト夜景写真は撮り辛い写真

Canon EOS 8000D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  70mm,  "20",  f8.0,  ISO 100  

EF70-200mm F4L IS USMは割と夜景も苦手だ。ポツポツとゴーストが出ている。この作例はAPS-C機の8000Dで撮影している。APS-C機でSP150-600mm G2みたいな解像力が低いレンズを使うとピンボケしたような写りになる。しかし、このレンズは等倍鑑賞できる程よく解像している。2006年発売のレンズだが、解像力だけは今でも一線級だ。







3030万画素のEOS Rで解像力を検証

余談だが、LightroomでR8に忠実設定のプリセット当てたら、EOS R以前のカメラと白色の発色が全く違うんだけど。照明もカメラの設定も全く同じでだぞ。ちなみにCanonのDPPだと違いは分からない。Adobeしっかりしてくれ。元々カメラマッチングはCanonの色と全く違っていた。だけど機種が変わって色も変わるとか使い物にならないだろ。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 解像力テスト

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/250,  f6.3,  ISO 125  

6720×4480。何を考えてこんなものを撮ったのかは記憶にないが、解像力を検証するには丁度いいだろう。The EFレンズって感じの写り、EOS RはEF時代のセンサーを積んでいるのでなおさらだ。シャドーがストンと落ちるハイコントラストな描画と高輝度側の粘り....ああ、すまないLightroomで現像した。私はEOSを知ったかで語っているからな。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 解像力テスト 3840×2160切り出し

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/250,  f6.3,  ISO 125  

3840×2160で切出し。解像力を検証するときは、日陰、逆光、曇、いずれかの作例で検証する。共通点はなんだろうか?低コントラストであることだ。コントラストが高いと、それだけで人の目は高解像度だと誤認する。私が以前使っていたSP 150-600mm G2はまさにハイコントラスト、低解像度のレンズ。曇りの日に撮ると実に甘い写りだった。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 解像力テスト 1920×1080切り出し

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/250,  f6.3,  ISO 125  

1920×1080切り出し....EF100-400 IIや24-105 Artと同じような解像感だ。これくらいの解像力があれば不満に思う人は殆どいないだろう。私は等倍鑑賞をよくするが、EF70-200 F4L IS USMの解像力は満足できる。135mm Artも所持しているが....あれは高画素機を持っていて等倍鑑賞が好きな人のためのレンズだ。普通はコレくらい解像してれば充分。







EF70-200 F4L IS USMの魅力

EF70-200mm F4L IS USMには困ったことに良いところもあるのだ。絞り開放からピント面は非常に解像力が高く、また階調豊でなめらか。ここだけ見れば、EF100-400L IIよりも上だ........まあ、総合的に見れば画角は違えど、100-400 IIが完全上位互換のレンズなんだけど。この章の作例はすべて、LightroomやPhotoshopでがっつり編集している。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 夕暮れ時のポニーの写真

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/250,  f4.0,  ISO 640  

EOS Rとの組み合わせ。何というか潤いみたいなものを感じる。私が思い描くフルフレームの写り。私にとっては6Dの柔らかな描画がこそがフルサイズの描画。Rはどっちかというと解像感重視の描画なので、100-400L IIと組み合わせると中々こういう感じに写らない。なんか昔のAPS-C機で撮影したようなガサッとした写りになってしまうのだ。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 茶トラ猫の逆光写真

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/125,  f4.5,  ISO 250  

6Dで撮影。このやわらかさがEF70-200mm F4L IS USMだ。柔らかな質感表現が大得意なレンズであるが、さらに同じ描画傾向の6Dと組み合わせることで、あからさまにフルフレームっぽい写真になった。6Dを写りは個性的だ。光の柔らかさを感じる描画というか....EOS Rでシャドー持ち上げて、コントラストを落としたのではこの写りにはならない。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 ゴールデンアワーの道産子馬の写真

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/250,  f6.3,  ISO 400  

良い色味で写るので、非常に現像時のコントロールが簡単だ。私が使ったCanonのEFレンズはEF50mm F1.8 STMを除けばどれも色味が似通っていた。SIGMAなんかは17-70 Contemporaryは寒色、18-35 Artは寒色かつ不気味な色。24-105 Artと135mm Artは暖色と安定しない。TamronのSP150-600 G2も好みの色味じゃないから現像が大変だった。







EF70-200mm F4L IS USMの逆光特性

​EF70-200mm F4L IS USMは逆光にかなり弱いレンズだ。ただ、このレンズは望遠ズームなのでゴーストやフレアで写真がだめになってしまう可能性は低い。それよりも気になるのは、逆光もしくは特定の光源で撮った写真のコントラストや色の出方が変になってしまうところ。もしかしたらフレアかもしれないがこのレンズでだけ感じる感覚だ。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 逆光大きなゴースト写真

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  75mm,  1/160,  f22.0,  ISO 640  

凄いでしょ、コレ。こんなのビデオゲームのエフェクトでしか見たことないっ!やはりこのレンズはオールドレンズにインスパイアされているのか?実際、キヤノンカメラミュージアムに“EF70-200mm F4L USM」(1999年9月発売)と同等の高い光学性能を備え、”と書いてあるから本当に光学設計が古いレンズなのかもしれない....

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 逆光フレア写真

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/400,  f4.0,  ISO 250  

上手く行けば、こんな感じの良いレンズフレアが出る。しかし制御できるかと言われると、それは難しいんじゃないかな?よく覚えていないけど。皆さんが最新の標準ズームなんかを使っているなら、このレンズの逆光時の扱いにくさに驚くだろう。レンズコーティングの技術はここ十数年で大幅に進歩したようだ。もはやこれはオールドレンズ。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 逆光特性1
CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 逆光特性2
CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 逆光特性3
CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 逆光特性4

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM  

まさに変幻自在の描画。​少しカメラの角度を変えるだけで表情がコロコロ変わる。ブラックミストフィルターとかフィルムシミュレーションとかが“好きそう”な人達が好みそうな特性だ....ん?私もエモい描画は大好きだぞ。しかし、それを押し付けられるとしたらどうだろう?それがEF70-200mm F4L IS USM。

 







EF70-200mm F4L IS USMのボケ

​個人的な見解なんだけど、このレンズって多分パンフォーカスで風景写真を撮るために作られたレンズなんだと思う。登山とかに持っていくレンズって感じかな。軽く、小さく、防塵防滴。ピンとピークの解像力とボケの滑らかさってのは相反する要素らしいんだけど、EF70-200 F4L ISはボケを犠牲にして解像力に振り切ってる感じがする。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 ボケ味硬いボケ

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/400,  f4.0,  ISO 100  

被写界深度を激浅に、これでボケのエッジが気にならない。更に枝や葉っぱを小さく写すと、なおボケの汚さをごまかすことができる。こんな風にね....絶対ボケが汚いの誤魔化してるだろ....先程、誰もボケについて言及してないといったが厳密に言うと指摘している人はいた。しかし検索順位が低すぎてレンズ名+ボケと検索しないと出てこない。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 ボケ味強烈な口径食

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/250,  f4.0,  ISO 640  

エモいっ!エモいとはなにか心動かされたときに、それを言語化しない怠惰なものが使う若者言葉のようだ。知性とはことばになって現れるもの。若者たちはTik tokの見過ぎで知性を失ってしまったのか?実際デジタルネイティブの語彙力は低下しているらしい。なんjでも聖書でも見聞きすれば言葉を覚える。彼らは目も耳も塞いでいるのか?

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 ボケ味汚いボケ

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/400,  f4.0,  ISO 100  

アンバランスな構図の作例だ。傾いてないはずなのに、何故か写真が傾いているように感じる。作例で注目してほしいのはボケだ。なんか、ザラザラとした質感できったないんだけど....このボケを見るとEF50mm F1.8 STMを思い出してしまう。信じられないくらいボケが汚いレンズで、近接撮影するとにじみが出るレトロ描画なレンズだった。







EF70-200mm F4L IS USMまとめ

EF70-200mm F4L IS USMの個人的なイメージは、高速AF、手ぶれ補正が付いたオールドレンズ。たしかにピント面の描画はズームレンズとしては素晴らしい。しかし、それだけでは良いレンズで溢れているEFマウント望遠レンズ群の中から、このレンズがおすすめとは言えないだろう。同じ値段でTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDがあるしね。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 走るペルシュロン馬

Canon EOS R,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  93mm,  1/800,  f8.0,  ISO 400  

このレンズの速度と精度なら撮り逃さない....瞬時に測距点を選べる腕があればの話だが。と思っていたのだが、今ではR8を所持しているので、構図を決めてシャッター押し込むだけで簡単に同じような写真が撮れる。AFの進化凄すぎ。ちなみにだが、この写真を現像するのにめちゃくちゃ苦労した。夕方写真を撮りたい人、このレンズはやめておけ。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 寝転んでいるキジトラ猫

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  200mm,  1/400,  f4.0,  ISO 200  

大きくぼかしても背景によってはボケが騒がしく汚くなってしまう。当然ながらボケが中程度だとそれは耐え難いほどである。結果的にぼかして撮りたい場合の写真の撮り方は、この作例のような大ぼかし背景吹き飛ばしか、適度に絞ってボケを小さく抑えるか。まさにレンズに撮らされているような状態だ。これでは思い描いた表現ができない。

CANON EF70-200mm F4L IS USM レンズレビュー 作例 シェトランドポニーの親子

Canon EOS 6D,  Canon EF70-200mm f/4L IS USM,  127mm,  1/400,  f6.3,  ISO 640  

こんな言葉があるぞ。愚か者は歴史ではなく経験に学ぶ。しかし、知恵あるものは“知恵のある者は聞いて洞察を深め、分別のある者は導きを得る。こうして、箴言と比喩、知恵のある者のことばと謎を理解する。”........まあ、パンフォーカスで風景写真ならこのレンズもありだろう。しかし、ボカして撮りたいなら絶対に買うべきでないレンズだ。

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