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更新 2019/07/24  

​愛する作品を額装して飾ろう 1

プリントサービスとオーダメイド額縁で素晴らしいアートを手に入れる

前書き

ドーモ、ファナティックの皆さん。フリッカー・メーンです....ところで、皆さんが使っているのはスマートフォンだろうか?だとしたらこの記事の閲覧は推奨しない....この記事はスマホ非対応だ。10000何の数だか分かるかな?この記事の文字数だ....気が狂っている。しかもこれは前篇....後編がある。

 

皆さんは読み切る自身があるだろうか?だけど、ネットにアップロードされているアートを綺麗に印刷して飾りたい。そう思っている方は読む価値のある記事だ。約束する。DLした画像を高画素化して、似合う額縁を探して実際に額装するところまで網羅している....少なくともこれを日本語で書いているのは私だけだ........

 

これまでのあらすじ

ebayでいつものようにMy Litlle Ponyのグッズを探していた私は、ポニーたちのシルクプリントやアートプリント、キャンバスプリントといった魅力的な商品を目にする。それらは安価な上に、キャンバスプリント以外は基本的に送料無料だったのだ。これはほしい........

 

すっかり熱に浮かされた私は、まだ公開前だったMy Little Pony The Movieのシルクプリントポスターを2種類ほど注文していた。到着した商品は満足行く品質だったのだが、直接壁に貼り付けていることが気に入らないのであった。なんだかものとして美しい雰囲気がない....

 

少し調べると、ポスターフレームというものに入れればきれいに飾れると知ることとなる。しかし、国内ではサイズの合うポスターフレームが全く売ってはいなかった。一旦ポスターをフレームに収めることを諦めた私は、もっとアーティスティックな作品はないものかと思い始めていた。

 

しかし、琴線に触れるような作品との出会いというのは滅多にはないものだ。私は考えあぐねていた。ebayにもっといいアートがないか探した。私はポニーのプリントを初めて目にしたときから、素晴らしいポニーアートが欲しくてたまらなかったのだ。どうすれば手に入れられるのか毎日毎日調べ続けた。

 

そして、私が調査で得た断片的な情報は、やがて1つに結実する。調べていく中で、1枚からポスターサイズの印刷をしてくれる会社がいくつもあることを知る。当然ながらebayで販売されているプリントは、DeviantArtから勝手に引き抜いてきているものだとは気が付いていた。

 

そして最後に、額装について....額装マットや額縁をオーダーサイズで作ることはごく一般的だということ。これらの何の関連もないかのように思える3つの事象は、私にとっては非常に大きな意味を持っていた。これらの事実に気づいたとき、私はとてつもないことが実現出来るのだと確信していた....

Flicker Mane My Little Pony: Friendship Is Magic

額縁 額装  額装マット 額装シミュレーター

Princess Luna Fluttershy Framed art 

Princess Celestia Rarity Framed art

愛する作品を飾る

 

Deviantart、プリントサービス、オーダー額。これらを組み合わせればいいと気づいたとき、私の心は高ぶっていた....なぜか?すべてが自由なのである、想いのままなのだ。どのようなアートを選ぶのか、どのようなサイズで作るのか、どのような額装でしつらえるのか。

 

ポニーアートを探し始めたときの私には、想像もできないような自由度....これからは、私はいつでも好きな時にアートサイトにアップロードされているポニー作品を額装して飾ることが出来るのだ....さて、皆さん。私が額装した作品を見て欲しい。遠慮せずに近くでよくご覧になっていただきたい。

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愛すべき作品を見つけよう

 

まずは、飾りたくなるような作品を見つけよう。おすすめはDeviantArt。桁違いの規模を誇るアートサイトで、本当に多種多様の作品がアップロードされている。驚かれるかもしれないが、私がウォッチリストに登録しているMy Little Pony関係のアーティストの数は81人にもなる....これには私自身も驚いた。

 

これでも、好みの絵を沢山描いている方たちだけ厳選して登録しているのだ。絵自体をお気に入りに登録しても、アーティストをウォッチリストに登録することは稀である。そうしたことから、お気に入りに登録している絵のアーティストをすべて合わせると何人になるのか想像もつかない。

 

ましてや、DeviantArtでMLP関係の絵を描いているアーティストの人数など....いかに巨大なアートサイトかよくお分かりいただけたと思う....ポニーだけでも全く把握しきれないほどに巨大なのだ....また、DeviantArthaヌーディストだらけでMy Little Ponyでさえエロ画像で溢れかえっているので閲覧注意だ…

​額装について知る

 

額装というのは本来、相当な経験とセンスが要求される。プリントする絵を見つけた皆さんは、簡単に思いつくだろうか、その絵に相応しい額装というのを?おそらくは無理だろう。額縁を販売している方のウェブサイトに書いてあった意見で印象的だったものがある。

 

できれば額装する作品を、少なくとも作品の写真を持ってきてもらわないと、おすすめの額装を提示することはできないというものだ。額装は額のデザイン、マットの幅、色、材質。マットを何枚使うのか、面金するのか。考えなければいけない要素は山ほどある。

 

額装のプロでも作品のふわふわした雰囲気を聴いただけでは、額装することはできないのだ。ましてや、素人の私達など実際作品を持っていたとしても、どのように額装すれば作品を引き立てられるのかなど思いも及ばない。

 

素人に作品を引き立てる額装をしろというのは、スマホでしか写真を撮ったことがない人にレンジファインダーを渡して、きちんとピントを合わせて写真を撮れと言っているようなものなのである。しかし、安心して欲しいデジタル時代の現代では、そうした経験の無さを補ってくれるシステムが存在している。

額装シミュレーターだ。このシミュレーターでいくらでも経験を積むことが出来る。日本のオンライン画材店でも、マルニ額縁画材店が額装シュミレーターを導入している。このシミュレーターの何がすごいのかというと、額のサイズ、マットのサイズや色が調整できるのはおろか....

 

額縁の画像に関しては全てが実際に販売しているもの。更に、額装したい絵の画像をアップロードしてはめ込めるのだ。詳細な額の質感以外の仕上がり具合が、シミュレーターだけで全てわかってしまう。皆さんの中には説明が前後しているのでないかという疑念を持たれている方もいるかもしない。

 

これでよい。通常額装というのは作品ありきで決めるものだが、プリントサービスを使う場合、作品のサイズはこちらで指定できるので額やマットを先に決めてしまったほうがやりやすいのだ。またこの順序なら、作品のサイズを大きくしすぎて、好みの額がそのサイズに対応していなかったという問題も起きない。

​プリントの知識とアップコンバート

 

皆さんは御存知だろうか?写真や絵をプリントする場合、350dpiの密度が推奨されていることを。これは大雑把に言えば1インチの線を350の点で表現するということで、1平方インチでは122500の点が必要となる。例えば、多くの皆さんがご使用なさっているであろう1920×1080ピクセルのディスプレイ。

 

これを350ppiの密度にするとどうだろう。そのサイズはなんと139mm×78mmになってしまう。驚かれたことだろう。最近のスマートフォンが400PPIを超えていることを考えれば実は驚くような事実ではないのだが....さて、この350DPIというのなかなか厳しい基準だ。

 

例えば、A4サイズを350dpiでプリントしようとしただけで、2894x4093ピクセルが要求される計算になる。DeviantArtにアップロードされている絵が、大きなものでも6000×5000ピクセル程度なのにだ。ただ、インクというのはにじむので、ピクセル数が足りなくてもある程度はなめらかに仕上がるはずである。

 

しかし、あまりにピクセル数の少ない作品を無理矢理に大きなサイズでプリントしてしまうと、当然ながらシャギーが出てしまう。ピクセル数の少なさから、大判印刷を諦めてしまわなければならないのか?昔はそうだったのだろうが、今は素晴らしいソフトウェアがある。

 

画像を指定したピクセル数までアップコンバートしてくれるwaifu2x-caffeだ。写真にも対応しているこのソフトウェアは、写真に比べて情報量のはるかに少ないデジタルアートならば驚異的な精度でアップコンバートしてくれる。

 

プリント用紙について

 

私が試したことがある用紙は、瞬速プリントサービスのマット合成紙と半光沢用紙、シュアプリントのPET合成紙。家庭用プリンター用のEPSON絹目調写真紙だ。半光沢用紙と絹目調写真紙はほとんど同じものだと考えていい。半光沢紙は艶が抑えられた写真用紙。

 

ちりめんのような表面処理をしているため、ピンポイントに光を反射することがない。結果として、白飛びはしないのだ。そのかわり、反射した場合は広範囲に渡ってギラツブというかちりめん的というかそういう感じの反射をする。これは個人的には本当に不快だ。

 

一方、合成紙の方は樹脂でできたシートでつや消し、強い光を受けても反射が全くと言っていいほどない。また、あまり巻き癖がつかないのも特徴。取り扱いの容易さでは合成紙が圧倒的だ。特にシュアプリントの合成紙は非常に柔らかで、箱出しで額装できるほどだ。

 

これが、紙でできたプリント紙だとこうは行かない。大きな作品になると、広げた状態でおもりを乗せ数時間から数日待たなければならないのだ。さて、皆さんにとって最も気になるのは、やはり印刷品質だろう。当然ながら、半光沢紙のほうが品質は良い。

 

艶のない合成紙は、どうしても色乗りの面では光沢のある用紙にはかなわない。ただ、光沢があれば反射が出るのでここはトレードオフだ。反射というのは作品に対する光源の映り込み、鏡で考えれば鏡に光源たる照明が映っている状態だ。もちろんこれは、見る位置によって変わる。

 

このことを理解していれば反射の対策は理論的には難しくはないが、実践するとなるとお金も手間もかかる。さらに、窓からさす環境光由来の反射は制御することが難しい。こういったことを考慮にいれれば、大きな作品の場合は合成紙をおすすめする。写真でなく絵を前提に話していることを忘れないでほしい。

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​ここに至るまでの紆余曲折

 

....つまりは、この作品は完成形なのだ。あたかも、普通のことであるかのように説明してきたが、私は簡単にこの答えにたどり着いたわけではない。インターネットで調べても、無料のアート作品をプリントに出してオーダー額縁で額装するなんて言う記事は全く見つからなかった。

 

よくて、ポスターをプリントサービスで作ってもらうくらいの記事だ。それらは当たり前のようにOAサイズでの注文でカットサービスなどは使っていないようだった。当然、画像のアップコンバートなどもそれとは別に調べている。そういうわけで、私がこれらのことについて調べた時間は膨大だ。

 

だからこそ、調査で得た断片的な知識が結びついたとき私はとてもエキサイトした。答えを先に示されれば、やることは単純だ。しかし、1から初めてこの答えにたどり着くのは容易ではなかった。その点、皆さんは幸運である。最初から答えが示されているのだから。

 

いつも言っていることなのだが、結果こそが重要であってプロセスなどはどうでもいい。私が以前紹介した例で言えば、ワイフデザインのスマートフォンケース買おう自作しようが結果は同じなのだ。今回の場合は愛する作品を綺麗に額装できれば良い。

 

だから私の知識を存分に役立てて欲しい....話が長くなりすぎたようだ。小休止を挟むとしよう....

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